Typhoon #6 Chiba day’s
Hikaru Enokido @Somewhere in Chiba
台風6号の波を求めて千葉に弾丸日帰り撮影を敢行した。
Photos and Story by*Masahiko Yoshioka/Nikon
ALL RIGHTS RESERVED 2016
８月に入るといきなり台風が毎週やってくる様になった。
先週は台風5号のセッションをお届けしたが、今回は
台風6号のうねりが少し届き始めた日曜日の夕方、
富田和麻プロからの電話が鳴った。開口一番に、
『朝一狙いで千葉に行きましょうよ〜！どうせ湘南は
オンショアで波小さいし、高木さんも一緒に行きますよ！
今夜の夜中2時に出発しましょう〜♪』とノリノリだ。
と言う事で、急遽千葉に向けて夜中の2時に出発した。
湘南からのメンバーは富田和麻、高木聖岳、鈴木彩加と俺。
いつもの様に興奮してほとんど寝れずじまいだった。。
台風6号のうねりが入り出して来ている月曜日の早朝に
千葉に到着した。一宮方面をチェックして、撮影する
ポイントを決めた。波は頭〜頭オーバー。
朝イチの天気は曇り、オフショアと言うコンディション
で撮影を開始したのだった。
Ayaka Suzuki & Masatake Takagi AM 5:05
5時前に到着した我々は、すぐに撮影を開始した。
おNewの板を嬉しそうにワックスアップしているのは
鈴木彩加プロ。この2人は、DOVE Surfing Wet Suits
の同じチームメイトでもある。
Ayaka Suzuki AM 5:17 鈴木彩加プロは数日前にハワイ
から帰国したばかりだ。彼女自身今シーズンも、かなり
ストイックにAPBワールドツアーを回っていて、
6月から7月下旬にかけてブラジル〜チリ、帰国して
JPBAツアー第2戦のムラサキ湘南OPENに出場した後
ハワイに行き、IBA Hawaii ツアーの試合に出場して
再び帰国して数日後が、今日という凄さなのだ。
Ayaka Suzuki AM5:40どこのポイントも超混雑していた。
お盆休みで台風の波がサイズアップして来ているので、
多くのサーファー達がこの台風6号の波を満喫していた。
良いのか悪いのか？、一昔前ならフイルムなのでこんなに
朝早くからは撮影出来なかったが、デジタル化のお陰で
我々の撮影する時間は恐ろしく伸びてしまった。。
Kazuma Tomita AM6:00 富田和麻プロは、前日に
高木聖岳プロのLINXファクトリーで板をチューンアップ
して更に調子が良くなった板でドロップニーを楽しんだ。
現在、JPBAプロツアーのDKクラスのカレントリーダーで
今週末に行われるJPBA第2戦の新島で優勝すれば、
念願のグランドチャンピオンに王手がかけられる。
最近、彼のスタイルは更にレベルアップしている。
曇り空から一瞬穴が開き、少しだけ晴れて逆光の美しさと
和麻のカービングが決まった一瞬の世界を切り取った。
Masatake Takagi 高木聖岳プロは、LINXボディーボードを
作っている。シェイプからラミネート全ての工程を一人で
こなし、かれこれシェイプ歴は10年以上になる。
Ayaka Suzuki AM6:20 ダイナミックなエルロロを決める
鈴木彩加プロ。史上最年少の15歳でプロデビューして、
もう6年になるのだが、現在21歳。まだまだ若い彼女の
可能性は無限にある。
Masatake Takagi AM6:27
高木聖岳プロの18番とも言えるスタイルが、この
トップアクションだ。彼独特のカービングスタイルは
今も健在で、実にパワフルでスタイリッシュなのだ。
余談だがこの日、『高木さん、マジで格好イイです⭐︎』
と鈴木彩加プロが興奮気味に言っていた。
Kazuma Tomita AM 6:32
長いロングバレルをメイクした富田和麻プロ。
前日にチューンアップした板は凄く調子が良くて、
スピードもかなり出ていた。
Ayaka Suzuki AM6:44
約1時間のセッションを楽しんだ鈴木彩加プロ。
波もあまりパッとせずポイントもかなり混雑して来たので
サクッと1ラウンド目はこれにて終了〜。
天気予報は朝一番からピーカンやで！とまたもや
嘘をつきよった。エリア別の予報は便利だけど、
最近全く当たらん。
3人共上がって来た頃、榎戸崇人プロから電話があり、
何箇所か見たけれど、潮の関係で今は駄目だと言う事で、
とりあえず他のポイントをチェックしに行く事になった。
天気予報が少しだけ当たったのは風が少し強くなると言う
予報だけだったが、ようやく少しずつ晴れ間も見えて来て
南〜南東の風も少し強く吹いて来た。
びっくりしたのは、湘南ではまだまだ聞かない、
ツクツクボウシのセミが結構鳴いていたのには驚いた。
え〜！もう秋ですかー？
潮の関係で今は全然どこも良くなかったので、少し休憩
して、榎戸輝プロと、榎戸崇人プロが一緒に営んでいる、
BROTHER のお店に行った。その一角には、今年の4月末
にOPENしたたこ焼き屋さんがあるのだが、実はココ、
遠山純プロが営んでいる。
前回に来た時よりも更に美味しくなっているやんか！
大阪人の俺が言うので間違いないで！！
たこ焼きを食べて休憩しながら、榎戸崇人プロと何処が
これから良いのか？と言う相談をしていたら丁度、兄の
榎戸輝プロが登場した。岡澤紫織ちゃんもやって来て、
どうしようか？どこでやろうか？と、小一時間。。
遠山純プロは体調不良の為にセッションは欠席と言う。
残念だが、仕方がない。遠山純プロはたこ焼き屋さんで
仕事しながら、一人で寂しく留守番となった。
榎戸崇人プロが気になるポイントに向かう事にした。
天気もピーカンになって来て、そのポイントは昨年以来
の撮影で、ほぼ貸切のセッションとなった。
風は少し強めの南東の風、サイドオンショアだ。
Hikaru Enokido PM12:13 榎戸輝プロは新しいデザインの
板を2本持ち込んで今週末の新島戦に備え、途中で板を
変えながら色々な技を練習して、難しい癖のある波にも
難なく対応していた。JPBAツアーカレントランキングは
近藤義忠プロと同じく、今現在、同率1位タイだ。
今シーズンのグランドチャンピオン争いが楽しみだ。
ので、この日はそのライバル達と撮影しているのだ。
rising magazineすげーwww
Shiori Okazawa PM 12:55
岡澤紫織ちゃんはアマチュアのトップ。
昨年のISAワールドゲーム世界戦U-18 Girlsで見事優勝し
ゴールドメダルに輝いたのは記憶に新しい。しかもU-18
2連覇を達成している。これは日本人史上初の快挙なのだ。
今シーズンのJPBAツアーランキングは現在11位と少し
出遅れてはいるが、アマチュアとして今後プロツアーの
試合でどこまで上位に食い込めるのか期待したいと思う。
Kazuma Tomita 富田和麻プロは前日の夜は、ほとんど
寝ずに一緒に千葉に来た。これで2ラウンド目やー。
PM12:51
Ayaka Suzuki PM12:45 この日のポイントの波は
難しくて癖のある波だった。鈴木彩加プロは上手く
その波を掴み、パワフルなエルロロを決めて魅せた。
御覧の様に、たまに入って来るレフトもセットより
少し小さめの方が良い波だった。
Hayato Enokido PM12:56 榎戸ブラザーズの弟、
榎戸崇人プロはJPBAツアー5年連続のチャンピオンで
現在のカレントランキングは、粂総一郎プロと同率の
2位タイになっている。この後週末に行われる、第3戦
以降のグランドチャンピオン争いが激戦＆混戦模様なので
実に見応えのある試合になるだろう。
果たして今週末の新島は、どんな波で行われて、
一体誰がこの激戦を制するのかが、実に楽しみだ。
番外編は、お昼のDK対決や！！！
岡澤紫織アマ V.S 鈴木彩加プロ
Shiori Oazawa 岡澤紫織ちゃんDKクラスにエントリー！！
するんでしょ？
Ayaka Suzuki 鈴木彩加プロもDKクラスにエントリー！！
するんでしょ？？
対決の行方は、、、
両者引き分けやw
Hikaru Enokido 13:19 大きなスプレーを飛ばしながら
カットバックを決める榎戸輝プロ。
Hikaru Enokido 13:36 この日の榎戸兄弟対決は
兄の輝が一歩リードしていた。
Shiori Okazawa 岡澤紫織ちゃんは今、18.9歳で10月で
19歳になる。初めて会った時は随分前で、
小池葵プロが主宰する小池塾と言うアカデミースクールの
生徒だった。まだ小学生でランドセルを背負ってたで〜。
この日に丁度、小池葵プロと電話で話したのだが、
『元生徒が活躍しているのは本当に嬉しい！！』
と言っていた。大原沙莉、畠山美南海、榎戸兄弟、
粂総一郎、そして岡澤紫織と言う、多くの凄い選手を
育てた小池葵プロは実に凄いと思う。
現在も小池葵ちゃんの元で多くの小学生、高校生が
未来の葵プロを目指しているのだ。
Ayaka Suzuki and Masatake Takagi 13:54
鈴木彩加プロと高木聖岳プロ。
Kazuma Tomita 14:12 富田和麻プロは、2ラウンド目
も2時間あまり入っていた。
Shiori Okazawa 14:13
岡澤紫織ちゃんも結構長い時間入っていた。
Hikaru Enokido , Kazuma Tomita, Shiori Okazawa
最後まで長く入っていたのはこの3人だった。
2時も過ぎているのでさすがに疲れてお昼ご飯休憩や。
遅いお昼御飯を食べている時に、鈴木彩加プロが
『やばい！夜用事があるのを今思い出した〜ww
御飯食べたら一人で電車で帰るので、駅までお願い！』
とか、突然言い出して夕方のセッションの前に、
彩加ちゃんは先に帰って行った。。
ホンマ忙しい人やわ〜。笑
そして十分な休憩を取り、再び色んなポイントを見に
波チェックしたけれど、結局昼間のポイントで、再び
サーフする事になった。
これで、3ラウンド目。結構ヘロヘロな俺。
撮影も結構疲れるのだ。ランドショット（陸上から）
は肉体よりも、少ない脳味噌を使うので、、、
結構疲れる。和麻や高木なんかはもっと凄い。
ほぼ不眠徹夜の、3ラウンド目はキツイよね。
Hayato Enokido 17:36
夕方のベストチューブライド賞は榎戸崇人プロ。
Hayato Sato
佐藤海斗君の弟の佐藤颯斗君。まだ小1だよ！凄い♪
颯斗君はこのポイントで2ラウンドもやりました。
この佐藤ブラザーズは将来、榎戸ブラ以上になるかもね！
波の裏で兄の海斗君がちゃんと見守ってくれている。
しかし、結構でかい波でも全然ビビらずに乗って、
ゲッティングアウトも一人で頑張って沖に出て行く
のは実に頼もしいなぁ。将来が楽しみやわ〜。
これからも楽しんで、頑張ってね♪
Kaito Sato 佐藤海斗君は佐藤ブラのお兄ちゃん。
ビギナークラスで堂々の優勝をしたのだ！！
エルロロも出来ているし、もっと上手くなったら
おじさんはもっと沢山ええ写真を撮るからね〜♪
お兄ちゃんもまだ小学3年生。将来がマジで楽しみや！
そう言えば昔のFLipperの撮影で初めて榎戸兄弟と
会った時も同じ様に思ったなぁ。ビックリしたのと
きっと彼らの将来は凄いよな〜と思って、想像して
ワクワクして嬉しかったのを今でも鮮明に覚えている。
その榎戸輝プロの今はこんな感じで爆発中。
FLipper Cupで優勝した時、当時彼は小学生だった。
Hikaru Enokido 17:52 夕暮れ時のオレンジカラーで、
榎戸輝プロが、綺麗にバックフリップを決めてくれた。
スピードも高さも申し分のない今回の台風6号千葉撮影
のベストショットになったと思う。
Sunset and Moon
かれこれ、12時間の長丁場だったが、不眠でも
集中力は途切れずになんとか撮影出来た。
希望の波と天気予報は少し外れたけれど、
今回の日帰り弾丸台風撮影ツアーは、
いつもの千葉とは違う感覚で1日が無事に終わった。
湘南から一緒に行った、
高木聖岳プロ、富田和麻プロ、鈴木彩加プロ、
千葉で合流した、榎戸輝プロ、榎戸崇人プロ、
岡澤紫織ちゃん、佐藤海斗君、佐藤颯斗君、
お世話になりました！＆ありがとうでした！
遠山純プロ、たこ焼き美味かったで〜♪
湘南への帰路は、3人でフラフラになりながら、
頑張って運転して帰りました。
無事湘南に着いて、高木聖岳、富田和麻の
両プロは最後に2人共こう言った。
『やっぱり徹夜していくのはしんどいっすね、、』
笑。。
不眠で行って帰って来て、何故かすぐには
眠れなかった。寝付くのが遅いのは、少ない
脳味噌がバキバキだったからだ。
撮影に協力して頂いたみなさん、
ありがとうございました！！！
お疲れ様でしたー⭐︎
編集後記。
実はこの24時間不眠で帰って来た翌日の火曜日は
何と！台風7号のうねりで、撮影していました。
その写真は、また後日のお楽しみと言う事で〜♪
もうフラフラやん。。涙。
