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myp x rising

Claude Maki meets a surfboard designed like a fish.

Claude Maki & Tadashi Suzuki

 

Photos & Story by*

Masahiko Yoshioka Photography/Nikon ©︎

ALL RIGHTS RESERVED 2022

https://risingmagazine.com

https://www.facebook.com/risingmag

https://www.instagram.com/risingmagazine/

 

映画俳優、プロサーファー、フリーサーファー、

スノーボーダー、ラッパーなど多彩な

才能で活躍中のスタイルマスター真木蔵人と、

湘南老舗Goddess の社長、創業者で発明家、

そして今でもNSA全日本大会に毎年出場して

表彰台に登っている現役の選手でもあり、

一流シェイパーでもある鈴木正との千葉での

再会やその時のセッションの模様をお届けします。

(敬称略)

 

このお話は4月中旬から始まる。。

今年の夏にもうすぐ80歳になる、

Goddess 鈴木正社長のお店に、突然

真木蔵人が、40 年以上前の保存状態が

良い綺麗なGoddessの板を持って

やって来たのがそもそもの始まりだった。

真木蔵人が知人から譲り受けたこの板を、

彼は自分で持っているよりも、当時この板を

作った鈴木正社長本人に渡そうと思い、

スノーボードの撮影中わざわざ茅ヶ崎の

お店に届けに来てくれたのだった。

倉庫で眠っていた保存状態の良い板を

渡された鈴木社長は大変喜んでいた。

その当時の社長のブログはこちらからどうぞ。

https://www.goddess.co.jp/detail.php?id=1606

 

そのクラシックデザインの板をシェイプした時

の社長のブログも観て下さい。

シェイプが完成した時⏬

https://www.goddess.co.jp/detail.php?id=1615

 

そして板がようやく完成した時の、

鈴木社長のブログも是非ご覧下さい⏬

https://www.goddess.co.jp/detail.php?id=1667

読めば彼のアツい思いも伝わると思う。

 

鈴木社長は彼から受け取った板に対して、

阿吽の呼吸で蔵人に板を削る約束をした。

社長は時間と魂を込めて新たなサーフボードを作り、

真木蔵人に板を渡すまでの話が、今回のStory だ。

板が完成した頃にたまたま僕がお店に行った時に

社長からこの話を伺った。

実は、僕がまだ20代後半の時、

月刊サーフィンライフの撮影で当時少年だった

真木蔵人を撮影した事があり、しかもその写真が

彼にとってはサーフィン雑誌初デビューだったと

言う事を鈴木社長にお話しをしたら、

『やっと蔵人くんの板が完成したから彼の元に届けようと思っているんだけど、

そんな面白い彼との縁があるのなら吉岡くんも一緒に行くか?』

と提案されて、僕は即答で、

『ハイ!!是非ご一緒したいです!!!』

話はとんとん拍子に進み、6月の初めに鈴木社長と

2人で彼の愛車のクラウンステーションワゴンで

千葉一宮に向かった。

恐れ多くも僕が本来運転をするべきなのに、、、

社長はこの車は誰にも運転させたく無いらしい。

大丈夫だよ〜と言われ、緊張しながらも助手席に

乗って約束より早い時間に蔵人との

待ち合わせ場所に到着した。

 

再会を果たして早速波チェックする、

鈴木正と真木蔵人。

 

興奮しまくりの真木蔵人。

 

 

社長が魂を込めて作った板を

受け取った真木蔵人。

少年のように

すごく嬉しそうだった。

2人とも少年のように喜び、

この板についてお互いに色々な

話をして一緒に海に入るなんて、、

本当に素晴らしい時間だった。

この板の名前は、『さかな』

鈴木正社長は今回いつもの4倍以上の時間を

かけてこの板をシェイプしたらしい。

このサーフボードはミッドレングスで、

テンプレットも真木蔵人に合うように

最初から作り、長さは2m20cmだそうだ。

しかもスケッグは昔ながらのオンフィン。

リーシュカップもなく、ロービングで

クロスを重ねて付けている昔ながらの

クラシックスタイルだ。

詳しくは秘密なので書けないが、

少しだけ話を聞けたので書いておく。

『サーフボードは元々魚(さかな)なんだよ。』

この一言で納得してしまった。

 

鈴木社長が考案し開発した世界で最も硬い

オリジナルWAX(Surf Wax)の説明を受ける

真木蔵人。

 

色々なサーフボード談義に花を咲かせる2人。

 

まるで親子のように微笑ましかった。

 

Claude Maki @ Chiba

初めて乗った板にも関わらず、

最初の2本位ウォーミングアップしてからの、

スタイリッシュで流れるようなスムーズさで、

この板に合わせて乗りこなしていたのは流石だ。

フルスピードで加速して、チータファイブで

ヘッドディップしチューブに入ったり、

バックサイドも優雅でパワフルなリップも

披露してくれた真木蔵人。

めっちゃ格好良い!!と感動しながら

僕はシャッターを切っていた。

鈴木社長は、シェイパーとして一緒に海に

入ってからも波に乗らないで沖からじっくりと

蔵人のライディングをチェックしていた。

多くを語らなくても、スタイルで

示してくれる彼は本当に凄い

波乗りの達人だと思う。

ロングボードもショートも

ニーボードもスノーボードも

めっちゃ上手い。

rising magazineでは何回も撮影した事があり、

過去の千葉セッションの模様を特集しているので

その時の記事も是非御覧ください!!!

A new journey to seek waves #4 -Spring Chiba Days2

https://risingmagazine.com/myp_x_rising_article/a-new-journey-to-seek-waves-4-spring-chiba-days2

カリフォルニア州ハンティントンビーチに

撮影に行った時の記憶も凄く良く覚えている。

月刊サーフィンライフ誌とFLipper誌の

ISA世界アマの試合の取材撮影で、

ロングボード日本代表で参戦していた

真木蔵人もそこにいた。

フォトグは俺だけで、SL誌の編集者と2人で

大役を任されて凄く緊張していた。。

ボディボード日本代表は高木聖岳、松田真稔、

小池葵、ショートボード日本代表は小川直久、

福地孝行たちだった。フイルムの時代だったから

余計にプレッシャーがあった。

日本代表で日の丸を背負って戦っていた時も

撮影出来て本当に光栄だった。

 

 

Tadashi Suzuki

もうすぐ80歳になられる鈴木正社長。

本当に凄いの一言に尽きる。 

サーファーとして湘南で最も老舗の

Goddessサーフショップと、それらの

ブランドのメーカーの社長さんだ。

知る限り、シェイプ歴も日本でも世界中でも

今現在でもサーフボード作りに

励んでいるのは彼が最年長となった。

今年の夏宮崎で行われる、

NSA全日本サーフィン選手権にも参戦される。

全日本のコンテストに出場し続ける事が

鈴木社長の若さの秘訣かもしれない。

 

最高の笑顔であっという間に

2人きりのセッションは終了した。

 

 

Tadashi Suzuki and Claude Maki

波乗りを終えてまた色々な話で盛り上がる

少年の心を持った大人たち。

余談だが、真木蔵人がこの日着用していた

ロンTは、蔵人が一番最初に鈴木社長に

レトロボードを届けた時に鈴木社長から

プレゼントされた復刻デザインのロンTなのだ。

写真には映っていないが、このロンTの

バックプリントが正に70年代に使用されていて、

鈴木社長が当時書いた花柄プリントで、

蔵人が社長に届けたレトロ板と全く同じ

ロゴデザインなのだ。

それをさりげなく感謝の印で着ていたのが

印象的だった。

 

こうしてあっと言う間に楽しい時間は

終わり、最後にみんなで、先日亡くなった

Sea Eagleの吉田正さんのお店裏に行き、

御冥福をお祈りしました。。

吉田さんは僕もめっちゃお世話になった。

このエリアの超レジェンドサーファーで、

いつも僕が千葉に撮影に行くと、

優しい口調で声をかけてもらい、

勇気と元気をもらっていました。。

吉田正さん、R.I.P…

 

真木蔵人は、今年で50歳になる。

彼のドキュメンタリーを現在撮影し

制作中で今回の撮影時にも同行していた。

その作品が出来上がったら、

全国を回り、昔ながらのスタイルで

上映会を行うとの事だ。

YouTubeではなくて、映画として

実際に全国で上映して皆さんと

色々な話をして触れ合うのが

最高だからです!

とも語ってくれた。

 

その時は、是非、僕も作品を

観に行くので宜しくです〜!!

 

こうして楽しい時間は

あっと言う間に過ぎて蔵人達と

別れて、次の目的場所に移動した。

 

@TANY SURF

Tadashi Suzuki and Hidemi Ohhtani

TANY SURF 2代目の大谷秀美に会う為に

お店に立ち寄った鈴木社長。

 

 

Tadashi Suzuki

鈴木社長一日運転ありがとうございました。

本当に恐縮です。。

 

社長の大好物カツ丼を2人で食べながら、

マルキポイントをチェックする鈴木正社長。

 

往復の往路は首都高〜アクアライン〜千葉、

復路は南下して鴨川マルキをチェックしながら

カツ丼のランチを御馳走になり、

鈴木社長の運転する愛車に再び乗って

超久し振りにフェリーに乗って横須賀経由で、

超貴重な楽しいお話を聞きながら、

湘南に無事に帰って来ました。

鈴木正社長、本当に色々と

ありがとうございました!!!

 

そして後日、つい先日、Goddessにまたまた

お店に行って色々な貴重なお話を

聞いていて、息子さんとも話も終わったので、

一旦帰った俺だったが、、

虫の知らせみたいな閃きがあって、

お店に戻って、また談笑していると、、、

急に真木蔵人と、愛娘のIzumiちゃんが

2人で突然、お店にやって来たのだ。

超ビックリでめっちゃ驚いたわ〜笑。。

この千葉の撮影で使用した鈴木社長開発の

Surf Waxをわざわざ遠路はるばる買いに来たのだ!!

何と言うアツい男なんだ!!!

 

それが真木蔵人と言う

アツくて格好イイ男なのだ。

 

 

Tadashi Suzuki & Claude Maki & Izumi

『めっちゃ調子が良いWaxなので、

買いに来ました!』と言ってた蔵人。

彼の突然の訪問で全員ビックリして

テンションMAXの僕は興奮し過ぎました笑。

 

真木蔵人は今月末から京都で映画の撮影が

始まるので、それに合わせて

髭も髪の毛も坊主頭になっていた〜。

千葉で撮影した時とは全然違うし、

何だか見た目もめっちゃ若返って

最高だった。流石役者だ。

テンション爆上げの僕は娘さんが

アメリカ在住なので、関西弁訛りの

ピジョン英語で話しまくって、、、

まだ英語が話せる自分が

再確認出来ました笑。

ありがとうございました。

 

この記事や写真を撮影する事を快諾してくれた、

真木蔵人くん、

千葉に連れて行って下さった鈴木正社長さま。

本当にありがとうございました!!!

 

この原稿仕上げるのに、めっちゃ難産な

感じで、やっぱり僕は文章を書く事は

写真よりも苦手で下手だなと思いました。。

 

記事のアップが遅くなって🙏なさい。

 

See you next swell !!

 


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